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ニューヨークでセッションする事

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雪も連日降って、本格的にニューヨークの冬がやってきましたね。


ニューヨークでジャムセッションすることについて。


こっちに来てまだやっと8ヶ月目に入ったくらいのニューヨークペーペーなんですけど、こっちに来て最初の半年間は、ジャムセッションあまりたくさんは行きませんでした。行っても週1.2回行くか行かないか。ニューヨーク来る前はあんだけジャムセッション行きまくるぞーってほざいてたくせに。


そもそも日本でもそんなにジャムセッションに行っていたわけじゃないので、その点でも行くのに慣れるのに結構時間かかったってのもあります。


最初こっちきてからセッション行って、弾いて、あれ、なんか全然バッキングもソロもグルーブもリズムもハマらない。自分一人だけ浮いてる気がする、って思いました。日本ではずっと気づかなかった自分のリズムの弱さがこっちに来て、なぜかすぐに気づきました。


日本でもっとセッションに行っていれば気付く事は出来たのかもしれないですが、飛行機使って何時間かかってやっとニューヨーク着いてセッション行って、ようやくそこで気付かされたって感じです。


今まで自分は何をしてたんだろうってひどく落ち込みました、ていうかショックでした。何回か別のセッションに行っても同じで、こりゃダメだ、もっと練習しなきゃって思いました。


同時にやっている曲も、知らない曲はもちろん、知ってはいるけど覚えてない曲で、こんな曲も平気でやるんかい!みたいな感じで、やばいことだらけでした。


そんなことだらけで、今のままじゃセッション行っても恥かくだけだし、全然楽しくないだろうと思って、こもって練習に励んでました。

でも気付くって事は、とてもとても大きい事だと思っていて、もっと早く気付いていれば良かったのにじゃなく、気付くに遅いも早いもなくて、気付いた時がスタート。みたいな。なんか曖昧でよく分からないかもしれないけど、気付くっていうのはとても難しいくて、人から言われても、何かきっかけがあってもそれに気付く事が出来るのは自分次第で、自分がそれを認識出来た時やっと気付くことが出来る。一発で気付けることもあれば、そんなシチュエーションが何回もあってやっと分かったり、言われた人物によってハッとさせられたり、様々だと思う。でもそのずっと気付けなかった期間があったからこそ気付けるわけで、無駄じゃないと。

 

 

一番怖いのは気付く事が出来ないことだと思う。人に何言われようが自分でしか、気付く事は出来ないからそれが出来ないことはとても怖い。

 

 

だからそれに気付て良かった、本当に。

 

 

セッション行っては知らない曲、覚えてない曲と出会って、帰って覚えて、でも次の日忘れてるからまた覚え直してみたいな事をしばらくやってました。

 

 

昔からセッションが少し苦手な気持ちがあって、なぜかというと、うまい人が居ると、その人たちと比べちゃってどうしても自分は下手くそだなとか、その人の後弾くのやだなとか、全然ダメだった恥ずかしいとか、いろんな邪念が邪魔して楽しめなかったからです。

 

 

ある人が、恥かくことになれりゃいいんだよって言ってて、本当その通りだなって思って、他人と比べることも無意味だし、頭の中ではいろんなこと分かってるんだけど、心の奥底ではどうしても無意識に比べちゃってる、制御出来ないって事がしょっちゅうでした。

 

 

だからセッションに頻繁に通ってる人はまじにすごいなと、俺は精神が持たないよって思ってましたね笑

 

 

でもこっち来て半年過ぎて、覚えた曲も前より増えて、そろそろ本腰入れてやってかないと、いかんなと思って、次の1ヶ月は頑張ってほぼ毎日行きました。学校がバケーション中だったのもあって行く事が出来たんですけど。

 

 

こうしょっちゅう行くようになってようやく色々自分なりに消化出来た事があって、やっぱり最初の1週間はずっと辛くて、あー今日もダメだったなー、また明日も行くのかーって気持ちを振るい立たせて頑張って行ってて、たまにいいプレイできた時があると嬉しくて、それがモチベーションになってまた行くことができたり、そんな感じでした。

 

 

3週間目くらいから、なんか慣れてきて、ていうのも、セッション行ってもどうせ自分より上手いやつしか居ないんだから諦めろって自分の中で思えた事ですね。ようは自分に少し期待しちゃってる気持ちが実はあって、うまく弾きたいとか、気づかぬうちに比べてる自分がいたんです。

 

 

期待することを辞めたらだいぶ気持ち楽になりました。あとうまい人たちを見て、あーみんなうまいな、チクショーじゃなくて、あーみんなジャズ愛してるんだなぁ。って思ったらすげーハッピーになりました笑。だってあそこまでうまくなるには死ぬほどジャズが好きで、死ぬほど頑張って練習してもがいて、自分はまだ死ぬほど頑張ってないんだから、あとは頑張るだけじゃんとか、その人があそこまでになった過程を考えると、自分に足りないものも見えてきて、すごく冷静になれてる自分がいました。

 

 

あと、練習をひたすら家でやっていると、どんどん自分の実力に期待をしていっちゃうのかなと。家で練習してる事は結局練習であって、セッションとかで実際弾く時とはまた別だと思う。アウトプットとして外に出そうとする時に、その練習している時間とセッションとかに行ってアウトプットする時間の差が開けば開くほど、実際セッションとかにいって弾いた時に、あれ、自分ってこんなもんしか弾けないの?って落ち込んで、また家にこもるっていう連鎖が生まれるのかなあと。自分もそうでした。

 

 

アウトプットの時間を増やすことによって、自分に期待はしなくなるし、徐々に自分の理想とアウトプットとの距離が縮まって行くから、その面でも、セッションに行くことは大事なのかなあと思った。

 

 

だから今はようやくセッションが楽しいと思えるようになってきたし、自分の足りないものも明確に見えてきて、今はそれをひたすら頑張るのみって感じ。

 

 

たぶん音楽だけじゃなくいろんなことにも同じ事が言えて、その人の実力を妬むとか、いろいろあるけど、みんな絶対なにかしら努力をしてその領域までいったわけだから、それを考える事が出来たら、もっと生きやすくなるのかなとか。

 

 

人生いろんなことあるけど、それを楽しめるかはその人の考え方一つで決まっちゃうんだなと、改めて思いました。