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ボストン旅行記②

本当は家には泊めてはいけないらしく、大家さんにはバレないようにと。1日に2回清掃しに部屋を徘徊するそうで、その時間帯のキッチンやトイレには行かないでくれとの事だった。友達(K)の部屋は思ったよりも広くて、僕と待ち合わせする前に部屋を片付けたらしいのだが、ところどころに物が散布していた。文句を言ってる訳ではなくて、とても住みやすく、快く3日間部屋に泊めてくれた事にはとても感謝している。何か飲みます?と聞かれ、飲みたいと答えると口の中がピザな時にとても合う牛乳を持ってきてくれた。それを一気に飲み干し、少し驚かせてしまった。

 

ボストンで何か観光がしたかった僕は、事前に調べていたボストン美術館に行こうと思った。そしたらまさかの徒歩数分のところにあった。普通大人25ドルかかるところをボストン在住の学生は無料で入れるらしく、そのチケットを僕にくれてKは指揮法の授業へ行ってしまった。Kはバークリー音楽大学の学生である。バークリーにも指揮法なんて授業があるのかと少し驚いた。ふと昔洗足音楽大学のジャズ科にいた頃を思い出した。卒業するためにはジャズの科目だけじゃなくいくつか別の選択科目を履修しなければならなかったからだ。なんだか懐かしくなった。

 

ボストン美術館!

メトロポリタン美術館と比べてみると、少し小さい。でも小さいとはいいえど、普通にかなりの広さだと思う。建物内は3階建てとなっており、地下にもフロアがあった。でも主に展示されているフロアは1階2階。地下と3階は一部だけが展示されている場所だった。この後Kがバークリーでライブをするという事だったので、それまでの3時間ほど美術館をふらふらてしていた。

 

バークリーは棟がいくつかに別れているらしく、だいたい徒歩10分圏内に集まっているらしい。一人でバークリーの校舎に入り、会場に入るとまだリハをしていた。この日はドラマーのリーダーで、オリジナルを全5曲演奏するらしい。およそ50分の1ステージだけで、少し短い気もするが、ちょうどいい長さだった気がする。

 

ドラムの人のオリジナルがすごく良かった。中には中国の曲をアレンジしたやつもあり、とても面白かった。あまりニューヨークでは聞かないような曲だったので、新鮮で楽しかった。

 

ライブ終了後、座っているとKが一人の男性を連れてやってきた。Kのルームメイトだった。とても優しいドラマー(Yさん)だった。これから3日間お世話になります。

 

やっと待ちに待ったご飯。まずは食材を買いにWhole foodsへ。オーガニックの食材が置いてありとても健康的で、名前もよく知られているスーパー。僕は滅多に来ないので、買い物はKとYさんに任せた。

 

家に戻り、早速しゃぶしゃぶを作りにかかる。リビングを見渡してみると、本棚にたくさんの漫画が置いてあった。その中にあるめぞん一刻は上原ひろみが置いていったものらしい。この家に居たわけではないが、友達にあげたものが流れて今ここにあるらしい。

 

Kは他の人の卒業演奏でビッグバンドを弾くことになっているらしく、たったさっきもらった譜面に追われていた。とても難しいからである。4拍子のはずなのに聴こえてくるのはいろんな拍子が入り混じった変拍子。でもすごくきれいだった。でもそんな練習をする時間は取れるはずもなく、Yさんに任せっきりだったしゃぶしゃぶが完成した。なんでしゃぶしゃぶとポン酢、柚子胡椒はこんなにも合うのだろう。

 

食後はシャワータイム。バスタオルを忘れた僕は(本当はカバンに入りきらなかっただけ)Kに借りようと思ったが、コインランドリーに洗濯物を全部忘れるというおっちょこちょいのせいで、Yさんから借りる事になった。でも一人暮らしでバスタオルなんか何枚も持ってるはずもなく、手ぬぐいサイズものしかなかったのだが、借してもらえるだけでありがたい事なので、それを借りる事にした。

 

シャワーを浴びていると、どんどんお湯が熱くなっていって気付いたらやけどするかと思うくらいの熱さになっていた。急いで温度を下げようと取っ手を回しても、なぜか下がらずひたすらに熱かった。この段階ではまだ頭を洗い終えただけなので、次に体を洗わなければならない。問題は体に付いた石鹸を落とす時だ。熱すぎてシャワーに当たっては体を引きをひたすら繰り返して少しずつ体に付いた石鹸を落としていった。でも途中で皮膚に限界を感じ、まだ少しぬめりがある状態だが、それで我慢した。自分の家のシャワーは冬でも水しか出ない事がたまにありとてもしんどかったが、熱すぎる方がなお辛い事が分かった。まさかボストンに来てこんな事に気付くとはもちろん予想してなんかいなかった。

 

どうやら外が騒がしい。もう一人のルームメイト(W、中国人)が友達を連れて帰って来たらしい。シャワーから出て挨拶をして、しばらくみんなとリビング団欒をした。まさか僕がシャワールームで熱湯と戦っていたなんて事はみんな知らない。

 

もう夜中の1時過ぎ。友達の一人がギターを弾き始めた。もう一人はベースまで。自由だなぁ。もし僕のシェアハウスでこんな事したら住人の一人が声を上げてブチ切れるだろう。でもここはルームメイトみんながバークリーの学生で音楽をやっているので問題はないのだ。

 

こんな感じで夜中3時近くまで団欒は続き、今朝のバス移動で体力を奪われていた僕は、すぐに眠った。

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じで書いてると一生書き終わらない気もするので、次からは普通に書こうかな、笑