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何で音楽をしているのか、音楽をするって一体何なのか、そもそも生きるって何だ?②


では、ジャズを演奏する事は自分にとってどういう意味を持っているのか、そもそも音楽を演奏するということはどういう事なのか。

 

前にも書いたように、音楽をすることに理由はない。やりたいからやる。ただそれだけだと思う。音楽が好きだから、聴くのが好きだから、演奏するのが好きだから、どちらも理由を付けようと思えば付けられるけど、根本にあるのは、音楽を聴くのがただ好き、演奏するのがただ好き。こういうことだと思う。

 

こうやって考えると、音楽が好きって事は、食べ物の好き嫌いがあるのとおんなじ事なんじゃないかと思う。だれだれが好きとか、山登りが好きとか、お金を数えるのが好きとか、いろんな種類の好きがあるけど、どれも根本は変わらないんじゃないかな。そこに違いが生じるのは、人はみんな違うから。誰一人として同じ人はいなくて、この違いはどうやって来るのかとか、遺伝子がどうたらこうたらとかもあると思うけど、とにかく同じ人はいないという事。

 

じゃあこれを自分に置き換えてみると、音楽をするという事に理由は無くて、好きだからやっている。息をするのと同じくらいとまではいかないにしろ、自分の好きの中でも上の方にあるから、息をすることの近くにあるのかもしれない。

 

その中でもジャズスタンダードを演奏する意味、自分のオリジナルを演奏する意味、もしくわジャズという音楽を演奏するという意味。つい最近までスタンダードを演奏する事と、自分のオリジナル曲を演奏する事は、違う意味合いがあると思って演奏してた。

 

スタンダードとオリジナルは別もの。スタンダードは形があって、沢山の人達が演奏してきて、いろんな形がある。その中でも好きなものがあって気がついたらそれと似た事をやっていたり、全部違う曲のはずなのに気がついたら違う曲と思わずに弾いていたとか。例えばThere is no greater loveI’ve never been love beforeを弾く時にこの2つの曲は自分的には雰囲気が似てると思うんだけど、同じ気持ちで弾いているとか。だからこの曲を弾きたいっていうハッキリとしたイメージがいつのまにか無くなっていたのも事実。 

 

オリジナル曲の場合は、作っている段階で自分で作曲しているから、もしかしたらオリジナル曲やっている時が一番ジャズに近いんじゃないかとか。という感じでこの2つは別々だと思って演奏していた。だけど、いろんな人達と話したり演奏聴いたり考えた結果それは違うんじゃないかと思った。

 

自分の表現をするためにスタンダードやオリジナルを通してジャズを演奏している。スタンダードやオリジナルなどはフォーマット。ジャズを演奏するのと、クラシック、ポップスを演奏する時に何が違うかって考えると、どれも音楽に変わりはないけど、自分はジャズをコンセプトにして音楽する事がジャズなんじゃないかなって。その中で自分の表現したいものがジャズじゃなかったらジャズをやらなくてもいいし、自分の表現をする時に、何をコンセプトにして音楽をするかが大事な気がする。だからスタンダードを演奏しよう、オリジナルを演奏しようって考えがそもそも間違ってたのかもしれなくて、自分のしたい表現をする時に、スタンダードというフォーマットを使って、オリジナルというフォーマットを使って演奏する。だからどちらも大きな違いはなく、共通して自分の表現をするって事があるのかなと。

 

これが根本にある上でスタンダードの歴史を大事にしたり、自分がこの曲をどう感じて、どう表したいかとか、人それぞれの捉え方で演奏する事がいいのかもしれない。


この意見っていうのも、自分の中でこれだっていうのを見つけていって、見つけたものがそれだから、もちろん人それぞれ違う答えが見つかると思う。だからこれは一つの考え方としてみて欲しい。何を大事にして、どう捉えて演奏するかなんて人それぞれで違うのが当たり前だし、だからこそ色んなものが音楽が生まれて、楽しい。

 

自分の表現をするためにいろんな経験や体験、練習もしていきたいです。